芳賀研究室は2016年4月に発足した新しい研究室です。パワーエレクトロニクスを用いた電源装置および電気機械の高効率化と資源の有効利用 による環境負荷軽減の研究開発を行います。エアコン,無停電電源装置など各種電源機器に適用する電力変換器の回路技術と制御方法の提案を行 い,電力変換システムの高品質,高性能化に取り組みます。芳賀研究室の重点取り組みテーマは以下のとおりです。
(1) 蓄電デバイス応用 昨今の電気エネルギー事情により,電池,キャパシタの応用分野は拡大,普及が進んでいます。電力平準化装置あるいはUPSの高性能化をパワーエレクトロニ クスの観点で切り開きます。
(2) モータドライブ 近年,電源の多様化,電力変換器の多重化,多相化に伴い,モータ構造も多種多様化しています。モータ構造も含む電力変換システムの省エネ ルギー化に取り組みます。
(3) 電力変換器のレス化技術 パワーエレクトロニクスにおいて,電解コンデンサとリアクトルの使用は,システムの小型軽量化,高電力密度化を進めるうえで大き な阻害要因になります。モータドライブシステム,UPSなどを対象とした電力変換システムの電解コンデンサレス化,リアクトルレス化に取り組 みます。
芳賀研究室は,企業との産学連携を積極的に活かして研究教育を行います。得られた研究成果は都度,国内外の学会および関連企業にて発表して議 論を重ねることで研究成果の高度化に役立てます。