電気エネルギー・制御工学コース

先進エネルギー変換研究室

先進エネルギー変換研究室

メンバー紹介

准教授/日下佳祐

研究キーワード

  • パワーエレクトロニクス
  • ワイヤレス電力伝送
  • 電力変換回路
  • 電気自動車

研究内容

身の回りで電気を使っていない機器を探すほうが難しい時代になっています。本研究室では,これらの電気製品に使用される電源回路の研究をしており,これまで実現できなかった小型・軽量な電源や,これまで電力を供給できなかった場所へ電力を供給する技術を開発しています。

また,近年の電気自動車(BEV)やプラグインハイブリッド自動車(PHEV)の普及を促進するため,パワーエレクトロニクス技術を応用してワイヤレス電力伝送に関する研究をしています。本技術は数cmから数十cmの空間を介して電力を伝送することが可能であり,EVユーザーは自動車を駐車場に停めるだけでバッテリを充電することが可能となります。特に現在はバッテリの充電時間を短縮するため,伝送電力の大電力化を目指した研究をしています。

先進エネルギー変換研究室
30kWワイヤレス電力伝送システムの試験

研究室の様子

本研究室は2021年11月に開設された新しい研究室です。「研究に年齢・学年は関係ない」をモットーに,学生だけでなく教員を含めてできるだけフラットな関係を作るように心がけています。また,せっかく3.5年間(博士課程に進学すれば6.5年間)研究室にいるわけですので,楽しまなければ損ということで BBQやキャンプ,スキー・スノーボードなどの研究室イベントも企画しています。これらのイベントを通して人間関係の構築やコミュニケーション能力が鍛えられます。

研究の進め方は,解決すべき課題に対して学生と教員でアイディアを出すところから始まります。良いアイディアが出た場合にはそれを回路シミュレーション上で実装し,アイディアが本当にうまくいきそうかを検討します。シミュレーション結果が良さそうであれば,次は実験機による実証です。電力変換回路や伝送コイルといったハードウェアに加え,これらを制御するソフトウェアを作成し,自らのアイディアの妥当性を検証します。これらの実験で良い結果がでた際には,国内・国際学会での発表を目指して論文を書きます。修士を修了するまでに4~6回程度の発表をすることを目指しており,決して楽な目標ではありませんが,就職してからもすぐに役に立つ技術・経験を得ることができます。

先進エネルギー変換研究室
研究室の様子