情報通信制御工学コース

空間映像メディア研究室

空間映像メディア研究室

メンバー紹介

教授/圓道知博
助教/藤井賢吾

研究キーワード

  • 3次元ディスプレイ
  • 光線空間
  • 拡張現実感
  • 可視光通信

研究内容

3Dディスプレイと可視光通信を中心として画像に関する研究をしています。
3D映像というと現在は3Dメガネをかけて見る3D映画やヘッドマウントディスプレイ、個人用の携帯ゲーム機などが思い浮かびますが、将来、2D映像に代わって3D映像が「普通の映像」になることを考えれば、3Dメガネ等を装着せず、多人数で自由な方向から見られるディスプレイ技術が必要です。特に展示や広告など不特定多数に見せる用途ではこのような性質が不可欠です。当研究室では将来の3D映像を目指し、光線再生に基づいた3Dディスプレイの研究開発を行っています。さらに、実在の物体や風景に3D映像を重ねることができる透明な3Dディスプレイやヘッドアップディスプレイ等、AR(拡張現実感)を指向した3D表示技術を研究しています。
可視光通信とは文字通り「目に見える光=可視光」を使った無線通信です。現在、照明や交通信号機等の光源のLEDへの置き換えが進んでいます。LEDの持つ高速応答性を活用すれば、人間の目には単に点灯しているように見えて実は高速に点滅させて情報を送信するという、通信機能を加えることが可能です。当研究室では、受信機としてカメラを用いた可視光通信技術の研究を行っており、例えば交通信号機から自動車への情報伝送や、電光掲示板から携帯端末への情報伝送などを対象とした研究を行っています。

空間映像メディア研究室
周囲360°から裸眼で見られる3Dディスプレイ

研究室の様子

当研究室では、考案・原理検証・設計・シミュレーション・実機製作を通してものづくりの一連の流れを経験することが出来ます。自分で設計したものをシミュレーションで確認し、実機製作のために部品の選定や発注のための仕様書作成、回路や部品の製作まで行います。このように情報系の研究室ながら、ソフトウェアのみではなく、ハードウェアも作れる研究室です。
当研究室はコアタイムがなく自由度の高い研究室です。各々が好きな時間に来て、各々がスケジュールを立てて、各々が好きな時間に研究を行っています。
ゼミは週に2回(全体ゼミ・グループゼミ)行っています。全体ゼミでは、各自で得られた研究成果や進捗報告、今後の活動内容について議論します。グループゼミでは、近い分野の研究をしている学生と先生が集まり、研究の方向性や今後の計画などについて相談することができます。また、英語ゼミも行っており、学生が主体となって取り組んでいます。もちろんゼミのとき以外でも、困ったときは周りの学生や先生にいつでも相談することができます。
研究以外では、研究後に皆で食事に行ったり、学内のスポーツ大会に参加したり、イベント毎に飲み会を企画して研究室内の親睦を深めています。

空間映像メディア研究室
LED交通信号機と高速度カメラによる可視光通信